






ここでは、医院内の出来事やセミナー体験記等を更新して参ります。
2009年10月22日

こんにちは。スマイルプランやまもと歯科クリニック副院長の山本瑞江です。
めっきり朝晩寒くなりましたね
2学期は行事が盛りだくさんですが、今年は新型インフルエンザの影響で学校や幼稚園も対応に振り回されて大変そうです。
さて、最近次男の乳前歯が2本はえてきて、長男の前歯が抜けました。時期がちょうど同じだったので、おもしろくて写真をとってみました。
最近のお母様方は、歯に関する知識を豊富にお持ちですが、まだ「どうせ乳歯は抜けるから、虫歯になっても大丈夫ですよね?」
と言われる方もいらっしゃいます。
そこで、今回は「虫歯の母子感染」についてお話ししてみようと思います。
生まれたばかりの赤ちゃんは、ほとんど無菌の状態です
2?3歳までに口腔内の細菌の生態系は完成すると言われており、この頃までにミュータンスレンサ球菌に
感染してしまうと生涯そのコントロールは難しいものになります。
つまり、「2から3歳頃にその人の虫歯のなりやすさが決まる」ということです。
そして、残念なことにそれらの細菌は主に母親の口腔から伝播すると言われています。
お母さんや保護者の方が、一度口に入れたスプーンや箸などを赤ちゃんの口に入れるだけでも感染してしまうのです。
みなさまは、自分の食べているものを噛み砕いてお子様に与えたりしていませんか?
下の写真は、ミュータンスレンサ球菌が1mlあたり10万個前後存在する液体にスプーンを浸して培養したものです。
虫歯の多い人など、虫歯のリスクの高い人には、このくらいの最近が唾液中に存在しています。
怖いでしょーーーーー。
あなたは、このスプーンを赤ちゃんのお口の中に入れる勇気はありますか?
「この子は虫歯になりやすい体質で、、、」
「歯磨きしなさいって注意してもしないんです」
と言われるお母様、お父様へ
お子さんの虫歯は保護者の方に大きく影響されます。
感染源という意味でもそうですが、甘いおやつや不規則な食事のリズム(だらだら食い)や歯磨き習慣が虫歯の
発生に影響しています。
お子様の3歳ごろのお口の環境が、その子の一生の虫歯のなりやすさに影響するので、ぜひこの時期のお子様のケアには
気をつけてあげてください。
きっと一生のプレゼントになると思います。
何かお困りのこと、ご心配なことなどございましたら、いつでもクリニックに来てご相談下さいね。
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