昨年末より取り組んでおりました口腔内スキャナーに関する研究論文が完成し、ようやく日本臨床歯科学会の学会誌に掲載されました。約半年で実験から英語での執筆まで一気にバタバタっと仕上げることができましたがなかなか大変な作業でした。
とかなり長いタイトルですが、内容としては口腔内スキャナーが普及して実際の臨床でも光学印象を行う頻度が高くなってきましたが、歯と歯の距離が近い場合に画像が繋がる現象が起こって、技工物の設計や製作の際の問題点となることがあります。
ではどの程度近い距離までは撮影が可能で、どの距離以下になると撮影ができないのかというボーダーラインを明らかにするということが本研究のテーマでした。
実際の臨床の中で以前にも予備実験を行なっていて、その時の結果と一致する実験結果が得られ、それがまた部位によってどのように変化するのかなどについてもいくつかの仮説を立てることができました。
日々の忙しい臨床の合間を縫って、休みも返上して書き上げた論文が実際に学会誌に掲載されたのは感無量です。
先日ハイブリッドにて行開催されました学術大会の方でも無事に英語で発表を終えることができました。
これも一重に今回の研究にあたりご指導を頂きました師である大河雅之先生と日本歯科大学の新谷明一教授のお陰です。
とても良い勉強をさせて頂きました。
本当に有難うございました。
理事長 山本 恒一